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英語力を示す資格の種類は?特徴は?職業に活かせるかも大調査

知識英語学習準備

英語の能力を証明する資格には多くの種類があります。英語の資格を取得すると英語を使った職業や、海外で働くなど将来の選択肢を広げることにもつながりますが「自分が就きたい職業には何の資格が必要?」「どの資格を取ればいい?」と迷ってしまう方も多いですよね。

 

今回の記事では、英語の資格の種類や特色、特定の職業に就くために必要および有利になる資格について解説します。

英語の実力を示す資格はどんなものがある?

日本国内で英語の実力を示せる代表的な資格を順に紹介します。

英語資格名 特徴 どこで通用するか
実用技能英語検定
(英検)
  • リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの総合的な能力を測る
  • 特に教育機関から高い評価が得られる資格
  • 1級から5級まで分かれている
国内
(日本でもっとも受験者数が多い英語資格)
TOEIC
  • 日本語訳は「国際コミュニケーション英語能力テスト」
  • 国際的なビジネスシーンでの英語力を判定する試験
  • Listening & Reading testとSpeaking & Writing testの2種類がある
国内・海外
ビジネスシーン
(上場企業の約7割がTOEICのスコアを採用時の参考にしている)
TOEFL
  • 英語圏の大学や研究機関への進学、留学を目的にした試験
  • 学術的な課題に対応した英語スキルを測る
  • インターネットを通じて受験するTOEFL iBTとペーパーテストのTOEFL ITPがある
海外
進学や留学目的
IELTS
  • 日本語で「国際英語力測定テスト」と呼ばれる
  • TOEIC同様世界各国で広く認められている試験
  • アカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールの2種類がある
国内・海外

 

 

履歴書に書ける英語の資格と、その基準は? 

学歴よりも英語資格のレベルが低い場合、履歴書に記入してもアピールポイントにはなりません。まず自分の学歴と取得している英語資格を比較し、アピールになる場合は記入しましょう。

 

・英検

一般的には、2級以上であれば高校卒業程度の英語力があると判断され、アピールポイントとして履歴書に記入できます。

 

・TOEIC

一般的には、TOEIC公開テストの平均点以上であれば、ビジネスレベルの英語力があると認められます。公開テストの平均点は500点台の後半が多いため、およそ600点以上(総合評価)のスコアがあれば、資格欄にビジネス英語の能力があるアピールになります。

 

・TOEFL

500点以上のスコアがあれば、学術的な英語レベルがあるというアピールになります。

 

・IELTS

バンドスコア5.5以上があれば、英語の基礎力があるというアピールになります。

 

シーン別必要・おすすめ資格一覧

英語の資格には、英語を使う仕事に関わるものもあります。仕事やシーン別に必要となる、またはおすすめの英語の資格を順に紹介します。

 

英語が生かせる仕事については、こちらで詳しく解説しています。

英語を活かした仕事がしたい!仕事との種類と準備しておきたいTOEICスコアとは?

 

仕事に役立つ資格

まずは英語に関する仕事別に、必要となる資格や有利となる資格を紹介します。

 

言語訳【通訳・翻訳】

通訳や翻訳に関する資格を以下にまとめました。

資格名 特徴
JTFほんやく検定
  • 日本翻訳連盟主催の翻訳の検定試験
  • 基礎レベルと実用レベルの2種類
  • 実用レベルでは政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理などの専門分野から1つを選択して受験する
  • 実用レベルの1級・2級を取得すると、一部の翻訳会社でトライアル試験の免除などの優遇措置を受けられる
知的財産翻訳検定
  • 特許分野を専門とした翻訳能力を評価する検定試験
  • 特許出願や審査などに関わる文書を英日または日英に翻訳する
  • 試験に合格すると、企業の募集案件を検索できるデータベースに登録できる特典がある
通訳案内士
  • 日本で唯一の語学通訳に関する国家資格
  • 外国人観光客を対象にした日本の観光地・文化の案内や、旅行中のサポートを行う能力の証明となる

 

 

福祉【保育士・介護士】

海外で保育士や介護士として働きたい場合、日本の保育士・介護士資格は適用されないことが多いです。渡航先の国で定められている保育士・介護士資格を取得する必要があります。資格は渡航後に現地の専門学校や大学に通うことで取得できますが、一部の国では日本の資格で一部の能力があると認め、足りない部分を現地で取得後、免許を書き換えるという方法を採用している場合もあります。

 

各国の保育・介護に関する資格について以下にまとめました。

保育の資格について 介護の資格について
アメリカ
  • Daycare(託児所)、Pre-School(幼稚園)、Kindergarten(小学校の初等教育)の3種類の保育形態
  • 日本の保育士資格は現地で通用しない。ただし在米日本人の子ども向けに保育する場合は、日本で保育士として働いていた経歴があれば可能
  • 老人ホームや訪問介護で働く介護士は「ケアラー」や「ケアギバー」と呼ばれる資格を持っている。
  • 日本の介護士資格は現地で通用しない
  • 在米日本人のために日本人の介護職員を雇うなどの例もある
オーストラリア
  • 保育施設はチャイルドケアセンターと呼ばれている
  • 日本の保育士資格は現地で通用しない
  • Certificate lll(アシスタントとして働く資格)、Diploma(短大卒や専門卒と同じレベルの資格)、Bachelor(大学卒の資格)の3種類の資格取得が必要
  • 専門学校でCertificate(サティフィケート)やDiploma(ディプロマ)などの証明書の取得が必要
  • 日本の介護士資格に相当するものは、Certificate III in Individual support (Ageing)やCertificate IV in Ageing Supportなどがある
  • 高齢者や身体障害者のケアに必要な知識やスキルを学び、120時間の職場実習も必要
韓国
  • 保育士資格の取得システムは日本と似ている
  • 専門大学(2年制)を卒業して保育教師になるか、大学(4年制)の教育学部を卒業して幼稚園教師になるかのいずれかの方法
  • 日本の保育士資格は通用しない
  • 介護士資格の取得システムは日本と似ている
  • 専門大学(2年制)を卒業して保健福祉科の専門職員になるか、大学(4年制)の保健福祉学部を卒業して保健福祉科の専門職員になるかのいずれかの方法
  • 日本の介護士資格は通用しない

 

海外で保育士や介護士として働く場合、以下のものが求められます。

  • 英語力
  • その国の文化や習慣に関する知識(食事や衛生面、宗教や法律など)
  • 異文化を尊重できる姿勢
  • コミュニケーションスキル
  • その国のマナーの知識

 

医療

日本の医師免許や看護師免許も海外では適用されない場合が多く、海外で働くためにはその国で定められている医師や看護師の資格取得が求められます。

 

各国の医療に関する資格を以下にまとめました。

医療に関する資格について
アメリカ
  • 医師国家試験(USMLE)および看護師国家試験(USMLE)に合格する必要がある
  • 看護師免許は州ごとに交付されるため、勤務する州が変わると再取得が必要
イギリス
  • 5年制の医学校卒業後、すぐに医師登録可能
  • 国家試験は存在しない
フランス
  • 6年間の医学校卒業後、3~5年の臨床研修を受けて国家博士論文を提出すると、医師国家免許が与えられる
シンガポール
  • 日本の免許所持者であれば無条件で相手国政府に医療行為を申請できる

 

 

ビジネス【会計・簿記】

英語の検定とともに取得しておくと有利になる資格を職業別にまとめました。

職業 おすすめ資格
会計 日商簿記検定
貿易 通関士、貿易実務検定
ビジネス コンピューター関連知識やIT関連資格を必要とする職種(プログラミング、通信など)
航空業界 専門知識を評価する資格

 

教える

日本で英語を教える場合や、海外で日本語を教える場合に必要、または有利となる資格を職業やシーン別に以下にまとめました。

職業・シーン 必要または有利となる資格
中学校や高校の英語教師
  • 英語科目の教員免許が必須
  • 英語の資格があると有利
小学校や民間の英語教師
  • 英語科目の教員免許は不要
  • 英語の資格があると有利
外国人が日本で英語教師になる
  • 在留資格(教育、技術、人文知識、国際業務など)が必要
海外で日本語を教える
  • 特定の資格は不要
  • 日本語教師養成講座の修了(日本語教育に関する科目を420時間以上履修した証明書)
  • 日本語教育能力検定試験(日本語教育の能力を測る試験)の合格、大学での日本語教育関連科目の履修や卒業をしていると有利

 

有利となる資格の中には、海外の日本語学校や大学などの教育機関で働く際に、採用条件や優遇条件として求められるものもあります。

 

留学に必要な資格

留学先の国や地域、留学する教育機関やプログラム、留学する目的や期間によって、必要な資格や手続きは異なります。

一般的に必要な場合が多い資格や手続きを以下にまとめました。

必要な資格や手続き 内容
語学力を証明する資格
  • 留学先での授業や生活に支障がないように、一定の語学力の証明が必要
  • 英語圏の国では、TOEFLやIELTSなどの英語資格試験のスコアの提出が必要な場合が多い
  • 日本語圏の国では、日本語能力試験や日本留学試験などの日本語資格試験のスコアの提出が必要な場合が多い
在留資格を取得するための手続き
  • 在留資格認定証明書(COE)と査証(ビザ)を取得する手続きが必要
留学先での活動に関する資格
  • 留学先で特定の活動(アルバイト、インターンシップ、ボランティア)を行うときに、その活動を許可される在留資格やビザの取得が必要

 

留学の方法については以下の記事で詳しく解説しています。

留学ってどうすればいい?目的に合った方法で実りある経験を得よう!

 

資格を取得するためにしておきたい準備

英語の資格取得のために、しておいた方がいい準備は受験する資格や目的によって異なります。「何を準備していいかわからない」という方のために、しておきたい準備を順に解説します。

 

  • 自分の目的やレベルに合った資格を選ぶ

英語の資格は多くの種類があり、それぞれで特徴や難易度が異なります。自分が資格を取得する目的や自分の英語力を踏まえて、最適な資格を選びましょう。

 

  • 資格試験の内容や形式を把握する

各資格試験では、評価される4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)、問題形式、受験日時、試験時間などを事前に確認しておくことが重要です。公式サイトや参考書などで情報を収集できます。

 

  • 過去問や模擬試験を解く

実際に試験で出題された問題や模擬試験を解くことで、自分の弱点や得意分野の把握につながります。実際の試験のときの時間配分を考えたり、問題に慣れることで緊張もほぐれたりといったメリットも得られます。定期的に過去問や模擬試験を解き、自己採点やフィードバックを行いましょう。

 

  • 英語力を総合的に向上させる

資格試験に合格するためには、単に過去問題や模擬問題の演習だけでは不十分です。日常的に英語に触れる習慣を身に付け、英語力を総合的に向上させましょう。たとえば、英語のニュースや映画を見る、英語の本や雑誌を読む、英語で日記を書く、オンライン英会話で話すなどの方法で、英語力を自然に伸ばせます。

 

いずれの準備も、継続することで効果が得られます。毎日少しずつでも英語学習に取り組むことが、資格取得への近道になります。自分の目標を見据えてしっかり計画を立て、継続的な英語学習につなげましょう。

 

まとめ

英語の資格はさまざまな種類のものがありますが、いずれも英語コミュニケーション能力を測定し、その能力を証明するものです。英語資格は世界共通で評価されるものも多く、取得することで自分の将来の展望を広くすることにもつながります。自分の将来の目標に沿って必要となる資格や有利となる資格とともに、英語の資格取得をぜひ目指してみましょう。

 

プリンス英米学院では、英語を活かした職業への就業や英語の資格取得の目標を達成するために、ネイティブ講師とネイティブレベルの日本人バイリンガル講師によるダブルサポートを提供しています。コミュニケーションが取れる生きた英会話や、英語資格に対しての対策講座などを設けています。

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