日本語でも「、」(読点)や「。」(句点)があるように、英語でも文章中にはいろいろな記号が登場します。とはいえ、英語の記号は日本語よりもいろいろな種類があり、「記号の名前がわからない」「使用するシーンやルールがなかなか身に付かない」という方も多いですよね。英語の記号の意味や使い方を覚えておくと、より英語の正しい表現が身に付けられます。
この記事では、英文でよく使われる記号の名前と意味、使い方について解説します。英文での表現にぜひ役立ててください。
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英語の記号は幅広い種類があります。まずは英語の記号についての知識をおさえておきましょう。
英語で「記号」を表わす単語には、“symbol”や“sign”があります。何の記号を表わすかによっていろいろな英単語が使われています。
記号は、文章を読みやすくするために使用されます。英語でも日本語の句点や読点、「」(カッコ)のように文章中で使う記号の種類が多いです。英語の記号は日本語よりも多く、代表的な記号だけでも14種類あります。
英文に多く登場する記号を覚えておくことで、英文を正しく読解することにもつながります。
英語でよく使われる記号の名前と意味、使い方を順に解説していきます。
「-」(ハイフン、英語でhyphen)とは、ふたつ以上の単語をつないでひとつの単語にするときに使用する記号です。たとえば“part-time”(非常勤)、“fifty-five”(55)のように使用されます。なお“hyphenate”は「(単語同士を)つなぐ」という意味の動詞です。
ハイフンと混同されやすい記号に「-」(ダッシュ、英語でdash)があります。ハイフンよりも少し長い「-」(enダッシュ)と、さらに長い「—」(emダッシュ)があります。
enダッシュは日本語の「~」のように長さや繋がりを表わす記号として使われます。たとえば2005-2022なら「2005年から2022年まで」、Tokyo-Osakaなら「東京から大阪まで」という意味です。
emダッシュは後述するカンマやコロン、クォーテーションマークの代わりとして使用されます。“He said to her, —Why?” のように、文章を強調したり、読みやすくしたりする役割を持っています。
「.」(ピリオド、英語でperiodまたはfull-stopまたはdot)とは、「終わり、以上」という意味があります。日本語では「終止符」と呼ばれています。2通りの使い方があり日本語の「。」と同じように文の終わりを表わす使い方と、省略を表わす使い方です。
文の終わりを表わすときには“My name is Taro.”のように、英文の最後に付けます。質問文以外の英文は、ほとんどピリオドで終わるのが特徴です。
省略を表わすときには“Good morning, Mr. Suzuki.”, “Go straight Aoyama St. please.”のように使用します。
「,」(コンマまたはカンマ、英語でcomma)は3通りの使い方があります。
一つ目が日本語の「、」と同じように文の途中を区切る役割です。“I have two sons, they are elementary school students.”“Which do you like dogs or cats?”のように使用します。
二つ目が誰かに呼びかけるときです。“Good boy, Tom.”“Watch your step, Taro.”のように使用します。
三つ目が、英文のなかで同列にあたる人や物の名前を羅列するときに使用します。人や物の名前ひとつひとつを「,」で区切り、最後の人や物に“and”または“or”をつけて繋げます。たとえば“Would you like tea, coffee, or milk?”や“John, Kenji, and I go to school together every day.”のように使用します。
「‘」「”」(クォーテーションマーク、英語でquotation mark)は、日本語で「引用符」と呼ばれています。日本語の『「」』のようにセリフを表わしたり、単語を引用したりするときに使用します。たとえばHe said “Good-bye” to her.のようにです。
クォーテーションマークには「‛」(シングルクォーテーションマーク)と「”」(ダブルクォーテーションマーク)があります。使い分けに明確なルールはなく、アメリカ英語、イギリス英語でも微妙に使われ方が異なります。ただし、同じ部分の引用に「‘」「”」の両方を使うことはできません。
「‘」や「”」のなかの文章は、‘science’ “The boy was the player.”のように主語や述語のある完全文なら文頭が大文字、単語のみなどの不完全文なら文頭を小文字にするのが決まりです。
「’」(アポストロフィー、英語でapostrophe)には、3つの使い方があります。
一つ目が文章を省略するときです。“I am OK.”→“I’m OK.”や、“I do not know.”→“I don’t know.”のように使用します。
二つ目が固有名詞などの所有格を表わすときの「’s」として使用するときです。「アポストロフィーエス」という言葉を習ったことがある人も多いでしょう。“Shohei’s father was the baseball player.”のように使用します。
三つ目が小文字の複数形を表わすときの「’s」としての使い方です。“This sentence has three e’s.”(この文章にはeが3つあります)のように使用します。
「:」(コロン、英語でcolon)には3つの使い方があります。「:」は日本語にない使われ方が多いため、しっかりとおさえておきましょう。
一つ目が英文中で引用や例、羅列などを表わすときです。“I’m wondering which to join in three club activities: baseball, football, or table-tennis.”(私は3つの部活でどれに入ろうか迷っている:野球、サッカー、そして卓球)のように使用します。「:」の後に、羅列する内容を記述します。
二つ目が、2番目の節が1番目の節を説明する「だから」「そのため」「つまり」「すなわち」などの意味を持つ使い方です。“He increased the running speed.: He could set a new record.”(彼は走るスピードを上げた。新記録を出せる可能性があったからだ)のように使用します。
三つ目が文章の中で強調したい箇所への使い方です。“I know what I need to pass the entrance exam.:To study more.”「入学試験を受けるために必要なことはわかっている。もっと勉強することだ」
「;」(セミコロン、英語でsemi colon)も、「:」と同じく日本語にはない独特な使われ方をする記号です。独立した節をつなげてひとつの文章にする働きがあり、1番目の節の最後に「.」の代わりに使用します。“Melos was furious; He decided to destroy the evil and stupid lord.”のように使用します。
「/」(スラッシュ、英語でslash)には、3つの使い方があります。
一つ目が単語と単語の間にはさんで「および」「または」など“or”や“and“の意味として使用されます。“He/She”、“pass/failure”などです。
二つ目が詩などを引用するときに、区切りを表わす場所に使う方法です。“Furuikeya / Kawazutobikomu / Mizunooto.”のように、「/」の間にはスペースを入れて使います。
三つ目が省略や略語を表わすときです。b/w=between、c/o=care ofのように使用します。近年SNSやテキストメッセージで使われる「w/」=withも、「/」の省略の用法のひとつです。
「!」(エクスクラメーション、英語でexclamation markまたはexclamation point)は、日本語で感嘆符やビックリマークと呼ばれています。“Happy Birthday!”のように驚きを表わしたいときや、文章を強調したいとき、文末で使用します。
「?」(クエスチョンマーク、英語でquestion mark)とは、質問文の文末に付ける記号です。“What’s your name?” “How are you?”のように使用します。日本語では疑問符やはてなマークとも呼ばれています。
英語の記号の名前や意味、使い方を紹介しました。英語には日本語にはない役割を持つ記号が多くあります。英語の記号の意味や役割を覚えておくと、より英語の文章を正しく表現できます。記号そのものも意味があるため、記号の意味を理解しておくことで、英語の
文章の正しい理解にもつながるでしょう。
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