ビジネスシーンなどで英語での電話応対が必要なときがあります。近年電話でのコミュニケーションの機会が減っていることから、日本語でも電話応対は緊張してしまうという方も多いかもしれません。英語での電話の受け答えは、フレーズを覚えておくことでスムーズに対応できるようになります。
今回の記事では、英語で電話応対をするときのフレーズを例文とともに解説します。
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近年、メールやチャット、SNSなどオンライン完結型のシステムが発展したことを受け「電話応対が苦手」「電話応対をしたことがない、あまりない」といった方が若年層を中心に増えています。
文化庁の調査でも、コミュニケーションの手段として「携帯電話(スマートフォンを含む)での電子メール等文字のやり取り」は増加し、 「固定電話での通話」は減少傾向にあることが分かりました。
けれども、仕事をするとき、旅行などの予約をするときなど、日常生活で電話を掛けたり受けたりする機会は多いです。まずは電話応対をするときのポイントを覚えておきましょう。
実は電話応対のポイントは日本語でも英語でも同じです。以下のポイントをおさえておきましょう。
ポイントをおさえておけば、よく使うフレーズを覚えて会話するだけで英語での電話応対ができるようになります。日本語と英語での電話応対は、言語は違ってもやり方は同じです。英語や電話応対に苦手意識がある方は、まずはポイントをしっかりおさえておきましょう。
英語での電話応対は、日常会話、ビジネス上の会話両方で発生します。それぞれのシーンごとの電話での受け答えに使える、英語の会話例文を紹介します。
電話をかける時、受ける時、切る時の基本の英語の挨拶のフレーズを、日常会話、ビジネスシーンそれぞれで紹介します。
【電話を受ける時】
・お電話ありがとうございます。○○社の××です。
Thank you for calling 〇〇 Corporation. ××speaking.
・ご用件をお伺いします。
How can I help you?
May I help you?
・もしもし、私は××です。
Hello. I am××.
【電話をかける時】
・もしもし、私は~会社から電話を差し上げています、××というものです。
Hello. This is ××calling from(会社名).
・~さんにおつなぎいただけますか?(ビジネス)
I would like to talk to ~.
May I talk to ~?
・~さんと話したいのですが(カジュアル)
I want to talk to ~.
・田中さんのお電話で間違いないでしょうか?
Is this Mr. Tanaka’s cell/mobile phone?
【電話を切る時】
・お電話ありがとうございました。
Thank you for calling.
・他のご用件はございますか?
Is there anything I can help?
・それじゃ、またね(あとでね)、ばいばい!
See you.
Take care.
ビジネス、カジュアル両方での取り次ぎでよく使う表現を紹介します。
【担当者にすぐに取り次げる場合】
・お繋ぎいたします
OK, just a moment, please.
Hold the line, please.
・スミスさんにお繋ぎします
I will transfer your call to Mr.Smith.
【担当者が不在の場合】
・申し訳ありません、ただいま席を外しております
I’m sorry, but he/she is away from her desk.
・ただいま会議中です
I’m afraid he/she is in a meeting right now.
・他の電話に出ています
I’m sorry. He/She is on another line.
・ごめんね、今友達と遊びに行っちゃっているの
Sorry, he’s/she’s out with his/her friends right now.
【伝言を預かる場合 】
・伝言をお預かりしましょうか?
Would you like to leave a message?
・お名前と電話番号をお伺いできますか?
May I have your name and phone/contact number?
・伝えておくことはある?
Do you have a message for him/her?
ホテルやレストランで予約を取ったり、友だちと約束をしたりするときのフレーズを紹介します。
【電話をかける時】
・もしもし、(日時)に(人数)で予約したいのですが
Hello? I would like to book for (日時),for (人数).
・もしもし、明日の8時に4人でテーブルを予約したいのですが
Hello? I would like to make a reservation a table for 4 for tomorrow at 8 pm.
・今週予定は空いてる?
Do you have plans for this weekend?
【電話を受ける時】
・お電話ありがとうございます。◯◯(場所)です。
Thank you for calling. This is ◯◯ .
・(日時)に(人数)で予約ですね、お名前をお願いします
You, have reserved a table for (人数) for (日時), Could you tell me your name?
・お電話番号をお伺いできますか?
May I ask your telephone number?
・うん、空いているよ/ごめん、その日予定が埋まっているの
Yeah, why not?
Sorry, I have other plans.
【電話を切る時】
・ご予約ありがとうございます。お会いできるのを楽しみにしています
Thank you for your reservation. I’m looking forward to seeing you then.
・予約の変更やキャンセルが必要な場合は、ご連絡ください
Please contact us if you need to change or cancel your reservation.
・では、当日に!楽しみにしているね/ぜひまたの機会に!
I’m looking forward to seeing you that day.
Some other time.
問い合わせの電話応対で使用する英語のフレーズを紹介します。
【電話をかける時】
・もしもし、こちらは(自分の会社名)の(自分の名前)です。(用件)についてお電話しました
Hello, this is (名前) of (会社名). I am calling regarding(要件).
・(相手の名前)さんとお話しできますか?
May I talk/speak to (相手の名前)?
・(用件)に関してお手伝いできる方につないでいただけますか
I’d like to speak to someone who can support (用件).
・こんにちは、○○君いますか?
Hello, Is ○○ there?
Is 〇〇 at home?(相手の自宅)
英語の「電話が繋がらない」という表現は、電話が繋がらない原因や状況によって異なります。さまざまなシーンでの「電話が繋がらない」の英語フレーズを紹介します。
・「お客様がおかけになった電話番号からはお繋ぎできません」(着信拒否など)
The number you have dialed has been disconnected at the customer’s request.
Your call can not be accepted.
・「電話が繋がらない」(周囲に電話が繋がらないことを知らせる場合)
I can’t get through.
The call won’t connect.
The line won’t go through.
・「圏外だ」
There’s no signal here.
Have no reception on my phone.
My phone is out of service.
海外で電話を掛けたいときに、電話番号が見つからずに困った、という経験する方もいます。海外で電話を表すアイコンや、電話番号の表記の方法などをあらかじめ知っておけば、海外でもスムーズに電話を掛けられます。
英語では、電話番号の前に電話の種類を示す略語を付けます。たとえば携帯電話はCell.やTel.、固定電話はPhone.やTel.、ファックスはFax.などです。
国際的な表記が必要な電話番号の最初には、国番号を表す数字と+を付けます。たとえば、日本の国番号は+81です。
国番号の後には市外局番や携帯電話などの最初の数字を、最初の0を省略して付けます。たとえば東京の市外局番03は+81-3です。それ以降の番号の間には、日本語の電話番号の表記と同じくハイフン(-)を入れます。
電話番号は、各数字を個別に読み上げます。たとえば、+81-3は「プラスエイティワン スリー」です。
海外では電話番号の前にTELという文字や℡という記号を付けることが多いです。受話器の形をした電話マーク📞(\uD83D\uDCDE)や携帯電話の形をした電話マーク📱(\uD83D\uDCF1)も使用されます。
日本で使用する黒電話の形をした電話マーク(☎)は日本独自のもののため、海外では基本的に使用されません。
電話マークの呼び方は、海外ではアットサインやコマーシャルアットなどと呼ばれます。日本で使われているアットマークという呼び方はあまり使われません。
電話は日本でも海外でも必ず使用する機会があります。定番のフレーズや電話の知識を覚えておけば、英語での電話応対が必要になったときにもスムーズに対応できるでしょう。それでも「電話や英語に苦手意識があるため、きちんと対応できるか心配」「フレーズを覚えても、実際に電話をするときには緊張してしまい、忘れてしまうかもしれない」という方もいるかもしれません。
プリンス英米学院では、定型文のほか、実際に海外で日常使われている生きたやり取りもネイティブ講師から学べます。普段からリスニングやスピーキングに慣れることで、英語での電話応対も緊張せずに、しっかり要件を聞きとり伝えられるようになります。ネイティブ講師と日本人バイリンガル講師のダブルサポートにより、英語初心者の方もしっかりと生きた英語を学べます。
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