長文読解は定期テストや受験でかならず出題される問題のため、出題される問題の種類や解くコツを知ることで英語の得点源につなげられます。ところが短文は読めるものの長文になると読めないといった、苦手意識を持つ人も多いでしょう。
この記事では英語の長文読解に求められる力に加えて、出題される問題の種類、長文を速く、正確に読むためのコツやポイントを解説します。英語の長文読解のスキルアップにぜひ役立ててください。
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長文読解は苦手と感じる人も多い一方、英語の試験にはかならず出題されます。長文読解が英語で重視されている背景には、身に付けるべき能力があるためです。長文読解に求められている力を解説します。
高校入試の長文では、単語や熟語、文法が身に付いているかが試されます。高校入試は基本的に中学で使用する教科書に沿って作成されます。そのため、上位の国立や私立を除いて高校入試で出題される長文は教科書レベルの基礎的な内容となっています。
大学入学共通テストの長文読解では、難しい語彙や構文は出題されません。一方、制限時間内により多くの英文を読み解く力を試されています。また、出題パターンによって求められる能力が多岐にわたる点にも注意が必要です。
長文読解は発音やアクセントの問題、文法を問う問題など、基本的な問題をはじめさまざまな形式の問題が出題されます。特に長文読解で出題される問題の種類と特徴について解説します。
空所補充とは長文の中の空所に適切な単語や熟語、一文などを入れる問題です。穴埋め問題とも呼ばれています。配点は低い一方で出題される問題数が多く、特に大学入試における長文読解では多く出題されています。
空所補充は空所の前後の英文だけ読んでも答えが分からない場合が多くなっています。単に英語の語彙力だけでなく、文脈を理解する能力も求められているためです。文と文とのつながりである文脈を追い、長文の内容を理解したうえで空所に何が入るかを自分で推測することが求められます。
正誤問題とは、英文の表現が正しいか、間違いかを判断し解答する問題です。文法や語法の知識を試されています。微妙に正誤とずらした問題が出題されるため難易度が高いとされていますが、文法の基礎ルールを覚えておけば正誤の見極めができるようになります。
英文法の知識を定着させるために、演習を何度も繰り返し行うのが重要です。演習を行えば行うほど何度も同じような表現の問題を目にする機会が多くなるため、正誤問題の出題傾向やパターンの把握につながります。
長文の内容をまとめて、筆者の伝えたいポイントを押さえて解答させるのが、要約です。英語で”summary”(サマリー)と呼ばれています。要約はおもに経済や社会、文化などの論説文系からよく出題される傾向にあります。
要約の出題形式には空所を入れて要約を完成させるものや、要約した内容の英作文などがあります。空所補充と同じく空所の前後の文脈を理解する能力のほかに、長文の全体像を把握してからの解答が求められます。そのため、速読(速く読む力)の能力も必要です。
英作文とは自由に、またはテーマに沿って英語で作文し答える問題です。問題に対する自分の意見を定型で答えるのではなく、自分で作文して答えなければいけません。そのため英語の総合的な能力が試される設問と言えるでしょう。
英作文を攻略するためのポイントです。
長文読解が重視される理由や出題傾向は把握したものの、長文読解自体が苦手、なかなか得点に結びつかないという人も多いです。長文読解を得点源とするために、長文読解の対策方法や身に付けておきたい能力、スキルなどを解説します。
英語の長文がまったく分からない、というときには長文読解の基礎となる「4つの鉄則」をおさえておきましょう。
英語の文章では、話題が変わるときには改行をして段落を分けるマナーがあります。そのため、ひとつの段落で言いたいことはひとつだけです。長文全体を完璧に訳すのではなく、著者の伝えたいことが分かれば問題ありません。段落ひとつずつでの結論を意識しながら英文を読み進めていきましょう。
日本語の文章は「起承転結」のように結論を最後に持ってくる構成となっていますが、英語の文章は「結論」が先に書かれているのが特徴です。文章、各段落ともに最初に結論が書かれているため、段落の最初を意識しながら読むことで、文章全体の結論を把握しやすくなります。
文章の最初に結論が書かれたあとは、結論の根拠となる理由を説明するために具体例が書かれていることが多いです。そのため抽象的な内容となり理解しにくいかもしれません。読み進めていくと結論、具体例(理由)、結論という順序でまた具体的な内容となっていくため、分かりにくい内容も徐々に把握できるでしょう。
英語の長文では、話題が変わるときに接続詞(ディスコースマーカー)が使われます。接続詞の後には重要な内容が書かれていることが多いです。また、接続詞の意味を間違える、見落とした場合にはまったく違う訳をしてしまう可能性もあります。
接続詞は大きく分けて5つに分類されます。意味や役割を理解するとともに文中に出てきた接続詞にはマーキングをして見落とさないようにしましょう。
接続詞の役割・意味 | 該当する接続詞 |
結果 | ・Therefore(したがって)
・As a result(結果として) ・Accordingly(それゆえに) ・Thus(そのため) |
要約 | ・In short(要するに)
・To put it briefly(簡単に言うと) ・In other words(言い換えれば) |
逆説 | ・However(しかしながら)
・Although(だけれども) ・nevertheless(にもかかわらず) ・On the other hand(一方で) |
例示 | ・For example(たとえば)
・For instance(たとえば) |
追加 | ・In addition(加えて)
・Furthermore(さらに) ・Moreover(さらに) ・What is more(さらに) |
長文読解は制限時間の中でできるだけ速く読み進めなければ答えにたどりつけません。文法や単語などの基礎力と同時に、短い時間で読んで理解できる速読力を身に付けましょう。速読力を身に付けるために重要なのが、日本語訳を介さず英語のまま理解することです。
方法として、3つのポイントがあげられます。
長文では一文ずつ日本語で訳さず、文章のまとまりで理解するようにしましょう。書かれている英文の情景や状況をイメージすることで、日本語ではなく英語で考える力が身に付けられます。
スラッシュリーディングとは意味のかたまりごとに「/(スラッシュ)」を入れて読み進めていく方法です。スラッシュを入れることで訳しにくい長文もこまかく分類して訳せるようになります。ただし長文読解ですべての文章にスラッシュを入れていると時間が足りなくなるため、読みにくい文章のみに絞ることも重要です。
長文読解は速く読み、正確に内容を把握することが求められます。ポイントを押さえて対策をしましょう。
文章の前に問題に目を通しておくと、英文のどこが重要なのかのヒントが得られます。ただし問題を熟読してしまうと先入観を持ってしまうため、問題、文章、問題の流れで必要な部分のみを読んでいくのが重要です。
4つの鉄則で紹介したとおり、英語は結論を最初に記述します。段落ごとにテーマと結論を把握しておきましょう。テーマと結論を把握するためには、英語の力だけでなく国語の読解力が必要です。テーマや結論の把握が苦手な人は、ニュースや新聞を読むなどして読解力を身に付けておきましょう。
英語の文の構造によっては、thatやwithなどの接続詞でつながれた頭でっかちの主語になることがあります。スラッシュリーディングで文章を分解すると、どこまでが主語かが把握できます。どこまでが主語で、どこまでが述語かを把握することも、英語の長文を読み解くうえで必要です。
英語のテストや試験に長文問題はつきものです。配点も多く設問も難しいため、苦手になってしまうと大きく点数を逃してしまいます。逆にコツをつかめば長文読解は大きな得点源になります。長文読解のポイントやコツをつかみ、長文読解から少しでも得点を稼げるように、意識して取り組んでみましょう。
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