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日本語の「ドンマイ」は英語の“don’t mind”ではない?英語での励ましのフレーズを覚えよう

知識

失敗した人、落ち込んだ人を励ますフレーズとして使われている「ドンマイ」は、英語の“Don’t mind.”から来ています。ところが、「ドンマイ」はジャパニーズイングリッシュ(和製英語)で、英語での本来の意味とは異なるのをご存じでしょうか。英会話で相手を励ましたいときには、「ドンマイ」以外の正しいフレーズを使わなければいけません。

この記事では、日本語の「ドンマイ」が励ましのフレーズとして使われるようになった背景や英語本来の意味に加えて、英語で「ドンマイ!」と言いたいときの正しいフレーズを紹介します。落ち込んでいる人を英語で励ましたいときに、ぜひ参考にしてください。

ドンマイは英語では違う意味?

相手を励ますときに使う「ドンマイ」というフレーズは、ジャパニーズイングリッシュです。「ドンマイ」は英語の“Don’t mind.”が由来となっていますが、英語の発音をカタカナにした、または”t”と”d”の発音が聞き取れず「ドンマイ」と聞こえるため、日本語で「ドンマイ」という言葉として使われるようになったといわれています。

 

日本語で「ドンマイ」は「気にしないで、心配しないで」という意味で使います。たとえば仕事やスポーツでミスをしたときや、失敗をしたときに相手へ「ドンマイ」と声をかけることも多いです。ところが、英語の“Don’t mind.”にはこのような意味はありません。

 

英語の“ (I) don’t mind.”は「(私は)気にしません、構いません」という意味で、以下のように使われます。

 

“Do you mind if I borrow a pencil”「鉛筆を借りてもいいですか? (あなたは私が鉛筆を借りることを気にしますか?)」

“No, I don’t mind. Go ahead.”「構いません」

 

“Would you mind if I made a call here?”「ここで電話をかけてもよろしいですか?(あなたはここで私が電話をしたら気にしますか?)」

“No, I don’t mind.”「構いません」

どうしてドンマイになったのか

「ドンマイ」は1930年初版の「アルス新語辞典」に、「気にしないで、心配しないで」という意味を持つフレーズとして記載があることから、1930年以前から日本で使われていたことがわかります。元々はスポーツシーンでミスをした選手に対して使うことが多かった一方、時代が進むと日常生活や職場などで失敗した人を励ますフレーズとして使われるようになりました。“mind”は「嫌だと思う」「配慮する」「気に掛ける」という意味を持つ動詞のため、「気に掛けないで」という表現を、Don’tをつけて「ドンマイ」で「気にしないで」という意味として使われるようになりました。

 

ところが、mindは他動詞のため、文法の上で目的語を必要とします。そのため“Don’t mind.”の2つの単語だけを命令形の形で使うことはできません。そのため、英語で相手に「気にしないで、心配しないで」と励ましたいときには、「ドンマイ」ではない正しいフレーズを使う必要があります。

英語で「ドンマイ!」の気持ちを伝えよう

英語の「ドンマイ!」にあたる、相手を励ますためのフレーズを例文とともに紹介します。

 

  • Don’t worry about it.「心配しないで」

仕事で失敗したときや、心配事や気がかりなことがある人を安心させるためのフレーズです。

“I have offended my business partner. What should I do?”「取引先の人を怒らせてしまいました、どうしましょう」

“Don’t worry about it. Leave it to me.”「心配しないで、私に任せて」

 

  • Shake it off.「気にしないで」

shakeはふるい落とす、払いのけるという意味があります。失敗や嫌な気持ちを振るい落として=気にしないで、という意味になります。

“The fly ball was not caught, so the decision was overturned.”「フライを捕球できず、逆転されてしまいました」

“ Shake it off!  Switch your mind off!”「気にしないで、切り替えていこう!」

 

  • Forget about it.「そんなこと忘れなよ」

辛い出来事を引きずっている相手を励ますフレーズです。

“I was so nervous that I couldn’t make the presentation perfect.”「緊張しちゃって、プレゼンテーションがうまくいかなかったよ」

“Forget about it. Next time it will work.”「そんなこと忘れなよ、次はうまくいくよ」

 

  • It’s okay! (It’s fine・You good・You’re fine)「大丈夫だよ!」「気にしないで」

謝っている相手に対して、自分は気にしていないことを伝えたいときのフレーズです。

“I’m sorry, are you okay?”「(ぶつかった相手に対して)ごめんなさい、大丈夫ですか」

“It’s ok!! You good.”「大丈夫です、気にしないで」

 

  • It’s not a big deal. (No big deal.)「そんなのたいしたことじゃないよ」

ミスや失敗で落ち込んでいる人を励ますフレーズです。

“I made a mistake when sending an email to a customer and sent it to the wrong person.”「お客様に送るメールを、間違って違う人に送ってしまいました」

“It’s not a big deal. Snap out of it!”「そんなの大したことじゃないよ、早く立ち直ってね」

「Never mind.」はニュアンスが違う

「気にしないで」という意味でつかわれる言葉に”Never mind.”があります。Never mindは相手を励ますときではなく、「それはもういいから、気にしないで」というニュアンスで使われます。

 

たとえば、自分の質問に相手が返答できないときや、聞いた質問の答えを自分が思い出したときには“It’s OK. Never mind.”「やっぱり大丈夫です、気にしないでください」と言って話を切り上げます。

【番外編】ドンマイとオーライは仲間?

日本語の「ドンマイ」と同じニュアンスとして使われる「オーライ」は、車や外野フライを捕球する選手へ「(下がって)大丈夫」という意味の、バックを促すかけ声として使われています。「オーライ」は英語の“All right.”が由来となった和製英語です。

 

“All right.”は本来“It’s all right.”の形で「大丈夫だよ」という意味として使われています。そのため、英語でバックを促すときに「オーライ」と言っても通じません。正しくは“Back up! Keep going!”や“Keep it coming, keep it coming,”などが使われています。

まとめ

「ドンマイ」の和製英語としての意味と本来の英語の意味の比較とともに、相手へ英語で「ドンマイ」と伝えるときに使えるフレーズを紹介しました。相手を励ますときの英語のフレーズは、ニュアンスによってさまざまなものがあります。円滑なコミュニケーションをとるためにも、シーンに合ったベストな「ドンマイ」のフレーズを正しい英語で相手にかけてあげましょう。

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