英語の基礎とは？知っているようで知らない基礎固めの方法と効果的なステップを解説します

「英語を話せる、使えるようになりたいけれども何から勉強していいか分からない」と悩んでいませんか。これから英語学習をはじめるなら英語の基礎固めを行うのがおすすめです。英語の基礎固めをすることで、英語の基礎を理解し、その後の学習がスムーズに進みます。

 

今回の記事では、英語の基礎と基礎固めの方法について解説します。

 

英語の基礎とは？

英語を習得するうえで基礎となるのは、「語彙（単語）」「文法」「英語の4技能」の3つです。さらに、①語彙（単語）、②文法、③英語の4技能の順で基礎固めを行うことで、スムーズな英語の理解につながります。

 

スムーズな理解への3ステップ

一般的に、以下のステップで英語学習を行うことが効果的と言われています。

 

 

• 【単語】【文法】中学レベルの単語と文法の基礎知識を身につける

英語の基礎の中で最初に勉強するのは、語彙にあたる単語がおすすめです。単語を最初に覚えれば、単語のみで簡単な表現もできるようになります。ある程度単語を覚えたら、言いたいことを正確に伝えるために、文法の勉強に入りましょう。文法を勉強することで正しい文の構造が理解できます。

 

 

• 読む・聞くというインプット系スキルを中心に学習する

語彙と文法の勉強の次に、英語の4技能を身に付ける学習に入ります。まずは4技能の中でも読む、聞くのインプット系スキルを中心に学習しましょう。インプット系スキルの学習は、英語の知識を蓄積し、発音やリスニング力を鍛えるために必要な要素です。

 

 

• 書く・話すというアウトプット系スキルを学習する

読む、書くである程度英語の知識を蓄積したら、次は4技能の中の書く、話すといった英語のアウトプット系スキルを学習しましょう。アウトプット系スキルは、自分の考えや意見を表現するために必要な要素です。

 

英語の基礎固めの効果的なやり方とは？

以上で上げた順番で英語学習を進めれば、英語の基礎から応用までバランスよく身につけられるでしょう。次に英語の基礎固めの具体的な勉強方法を、ステップ順に解説します。

 

【単語の基礎固め】おすすめの勉強法

単語の基礎固めは、以下の勉強方法がおすすめです。

 

・単語帳を使ってくり返し単語にふれる

短い時間で記憶の定着を高められます。たとえば単語帳の単語を読む、書く、発音するを繰り返し行えばインプットとアウトプット両方の学習ができます。

 

・単語の意味を推測してから覚える

単語と意味の関連性を強化できます。たとえばはじめての単語はいきなり辞書を引くのではなく、自分で意味を推測してから辞書で正しい意味を確認する、などです。

 

・自分の感情に結びつけて覚える

単語に対する興味や関心を高められる勉強方法です。たとえばangryなら怒りを込めて発音、sadなら悲しい気持ちで発音する、などの方法があります。

 

・単語を使った文章を作る

単語の使い方や文脈を理解するために効果的な方法です。まずは文の構造に合わせてS+Vの簡単な文章を作り、徐々にS+V+CやS+V+Oの複雑な構造の文を作っていくのが良いでしょう。

 

つまずきやすい「熟語」おすすめ勉強法はある？

日本語と同じく、英語にも単語の組み合わせによって全く違う意味になる「熟語」が存在します。熟語は出題頻度も高く、つまずきを感じる人も。熟語の攻略パターンを紹介します。

 

・イメージで暗記する

英熟語の意味やニュアンスを頭の中で映像化したり、直訳して語源や背景を理解したり、自分の経験に紐づけてイメージしたりなど、映像化することで記憶に残りやすくなります。

 

・同じ英単語の熟語をまとめて暗記する

特に句動詞（動詞＋前置詞（副詞））の場合は、同一の動詞の句動詞はまとめて覚えた方が似たものを区別しやすく、かつ漏れなく覚えられます。

 

・カテゴリーやテーマごとに覚える

たとえばカテゴリーを「食べ物」に設定した場合、a piece of cake（朝飯前）、couch potato（長時間ソファでテレビを見ている人）、not one’s cup of tea（好みでない）などの英熟語をまとめて覚えられます。

 

【英文法の基礎固め】おすすめの勉強法

・文法は基礎的なものから覚える

文法用語が難しいと感じたら、基礎的なものから覚えていきましょう。名詞、動詞、形容詞、副詞などの品詞の役割や意味を理解することが重要です。日本語と英語は語順が違います。品詞の役割や意味を理解しないと、英語の文構造を把握できません。

 

・暗記に頼らない

文法は丸暗記するのではなく、コアイメージを捉えるようにしましょう。例えば、onは「～の上」という意味だけでなく、「接触」というコアイメージを持っています。文法の本質を理解すれば、応用力が高まります。

 

・文法問題を解いて演習する

文法書で学んだことを実践的に使えるようにするには、問題演習が欠かせません。文法問題を繰り返し解くことで、自分の弱点や課題を見つけられるでしょう。

 

・自分で作文してトレーニングする

文法問題を解くだけでなく、自分で英作文をするのも効果的な勉強法です。作文によって、文法の使い方や表現力の向上につながります。

 

・文法それぞれの注意ポイントを把握する

比較、仮定法、話法、分詞など、それぞれで注意すべきポイントが違います。文法書に書かれているルールや例文をしっかりと理解しましょう。

 

文法	ポイント	内容
比較	「似ているけれど微妙に違う」表現に注意	例）no more thanとnot more thanは似ていますが、意味は違います。no more thanは「～しかない」という意味で、not more thanは「多くとも～」という意味です。
仮定法	「時制」の理解がポイント	仮定法とは現在のことは過去形で表し、過去のことは過去完了形で表すというルールを覚えましょう。また、「仮定法過去」と「仮定法過去完了」がミックスした文にも注意が必要です。
話法	「話法の転換」に注目する	直接話法から間接話法に変えるときは、時制や人称、疑問詞や副詞などを変更する必要があります。
分詞	「分詞構文」の多様な意味に注意する	分詞構文は、「時」「原因」「結果」「目的」「条件」「譲歩」「方法」など様々な意味を表現できます。また、「時制」と「態」にも気をつけましょう。

 

【4技能の基礎固め】おすすめの勉強法

英語の4技能とは、聞く（リスニング）、読む（リーディング）、話す（スピーキング）、書く（ライティング）の4つのスキルのことです。英語の習得には、これらの4技能をバランスよく伸ばす必要があります。

 

4技能についてはこちらもチェック：英語4技能とは？重要性や身に付けるためのポイント、CEFRについても解説します！ 

 

・リスニング

リスニング力を伸ばすには、英語の音声に慣れるために、英語の音楽や映画などを聴くことが重要です。発音やアクセント、リエゾン、リズム、イントネーションなどの音声的な要素に注意して聴きましょう

 

・リーディング

英語の文章に慣れるために、英語の本や雑誌、新聞、ウェブサイトなどを読み込みましょう。文章の構造や論理展開、主旨や要点などの読解的な要素にも注意して読むことが大切です。

 

・ライティング

日記やブログ、SNSなどを活用し、英語で書く機会を増やしましょう。文章の構造や論理展開、主旨や要点などの読解的な要素にも注意して書くと、効果的な学習につながります。

 

・スピーキング

英語で話す機会を増やすために、英会話教室やオンラインレッスンなどを利用しましょう。発音やアクセント、リエゾン、リズム、イントネーションなどの音声的な要素にも注意して話せば、スピーキングの力を効果的に伸ばせます。

 

いずれの場合も、表現できなかった単語や文法はそのままにせず、メモしておきあとで調べたり復習したりすることが重要です。

 

今の自分に必要な、基礎固めのポイントは

学生（中学生、高校生）の基礎固めのポイントは、まずは自分の英語力の現状と目標を明確にすることです。自分の今の英語力のレベルと、どのレベルまで到達したいかを知りましょう。自分の英語力を客観的に測るためには、TOEICやTOEFLなどの英語検定試験の受検がおすすめです。

 

大学生、社会人向けの基礎固めのポイントは、英語の4技能（リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング）をバランスよく学習することです。4技能をバランスよく伸ばすことで、将来英語をコミュニケーションツールとして使えるようになります。検定試験や4技能学習の中で不安なポイントを見つけたら、前述の基礎固めのポイントを英語学習に取り入れて不安の解消につなげましょう。

 

学生、社会人ともに基礎固めのポイントとして共通するのは、英語学習の習慣化と楽しさを見つけることです。英語学習を長期的な取り組みが必要になります。以下のような方法で英語学習を楽しく継続的に行いましょう。

 

・毎日決まった時間に学習する

英語学習を自分の生活の一部にするために、学習時間は自分の都合に合わせて決めましょう。短い時間でも毎日続けることが大切です。

 

・目標や計画を立てて学習する

英語学習の進捗や成果を確認するためにも、 目標は具体的かつ達成可能なものにしましょう。計画は自分のレベルや目標に合わせて作ることも重要です。

 

・自分の興味や趣味に関連した英語を学習する

英語学習の楽しさやモチベーションを高めるために必要なことです。たとえば自分が好きなテーマやジャンルの英語を学習に活かすことで、モチベーションがアップします。

 

まとめ

英語習得において基礎は一番大切な要素です。基礎固めは要素によって効果的な勉強法が異なります。苦手な部分や不安のある部分、伸ばしたい部分などに合わせて勉強を行うことで、効果的な基礎固めにつながります。また、効果的な勉強方法を取り入れるのと同時に、大切なのが長く学習を続けることです。定期的に学習時間を作ることや、楽しく続けられる工夫も必要になります。

 

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