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イギリス英語、アメリカ英語の違いとは?日本の英語教育は?

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英語は世界各国で話されている言語です。そのため、話されている国や地域によって発音や表現などの特徴が異なります。代表的な英語の種類には「イギリス英語」と「アメリカ英語」がありますが、「違いが知りたい」「日本の授業ではどちらの英語を使っているの?」と気になる方もいますよね。

 

この記事では、イギリス英語とアメリカ英語の違いや分かれた理由、習得しやすいのはどちらかなどを解説します。イギリス英語、アメリカ英語の違いを知って英語学習に役立てたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

「英語」とはどちらを指すのか

「英語」と言えば英国の言語のため「イギリス英語」が該当すると考える人も多いでしょう。一方で日本をはじめ多くの国では「アメリカ英語」が使われているため、アメリカ英語が英語に該当するのでは、と思う人もいます。

 

英語は母語以外で使用する人を含めれば、世界の約15億人に使われている言語です。そのため使われている国や地域によってさまざまな英語の形があります。さらに、同じ国のなかでも英語のアクセントや発音が異なる場合もあります。言語は使用される場所の文化や特徴を取り入れて、独自に変化する特徴があるためです。

 

日本語でも、地域によって方言が存在します。これと同じように、同じ英語でもどこで話されているかによって全く異なります。そのため、イギリス英語とアメリカ英語はどちらも「英語」に該当すると言えます。

 

イギリス英語とアメリカ英語の違いとは?

11世紀にノルマンフランス人をともなってウィリアム1世がイギリスへ侵攻したことから、イギリス英語はフランス語からの影響を大きく受けています。一方でアメリカ英語はイギリスからアメリカに足を踏み入れた人たちが使っていた、ローティック・スピーチがベースとなっています。

 

言語的な特徴としては、イギリス英語はフランス語の名残があるほか、文を完全な形で表現することがあります。一方アメリカ英語はしばしば文章から動詞が省略されます。

 

これらの違いをふまえて、イギリス英語とアメリカ英語の発音とつづりの違いについて解説します。

 

①発音を聞き比べてみよう

イギリス英語とアメリカ英語の発音の特徴を比較しました。

 

  • イギリス英語…Rの発音は重視されない(ローティック・スピーチから柔らかいr発音へ変化した背景があるため)、つづり通りの発音が多い
  • アメリカ英語…Rの発音をするときに舌を巻きがち(ローティック・スピーチがベースのため)、Tの発音時に音が相殺されて「ラ」に聞こえる、Aの音が「エ」に近くなるなど、つづり通りではない発音が多い

 

②単語もつづりも違う?

イギリス英語とアメリカ英語では、異なる単語が存在します。

 

  • アパート:apartment(米)/ flat(英)
  • 電話する:call(米)/ ring(英)
  • 休暇:vacation(米)/ holiday(英)
  • 薬局:drugstore(米)/ chemist(英)
  • 携帯電話:mobile phone(米)/ cell phone(英)
  • 映画:movie(米)/ film(英)
  • 駐車場:parking lot(米)/ car park(英)
  • 秋: fall (米)/ autumn(英)
  • お菓子:candy(米)/ sweets(英)
  • 運転免許証:driver’s license(米)/ driving license(英)
  • エレベーター:elevator(米)/ lift(英)
  • ガソリンスタンド:gas station(米)/ petrol station(英)
  • 乳母車:stroller(米)/ pushchair(英)
  • 地下鉄:subway(米)/ underground(英)
  • トイレ:restroom(米)/ lavatory(英)

 

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イギリス英語はフランス語の影響を受けたつづりが残っているのに対して、アメリカ英語では省略されていることが多いです。これはイギリス英語とアメリカ英語の辞書の著者が異なることにも由来しています。

 

イギリス英語とアメリカ英語でつづりの異なるおもな単語をまとめました。

 

  • 色:color(米)/ colour(英)
  • 中心:center(米)/ centre(英)
  • 灰色:gray(米)/ grey(英)
  • 劇場:theater(米)/ theatre(英)
  • お気に入り:favorite(米)/ favourite(英)
  • カタログ:catalog(米)/ catalogue(英)

 

同じ英語なのに分かれた理由は?

もともと世界で話される英語のベースはイギリス英語でした。今でも多くの国の公用語として使われている言語はイギリス英語に影響を受けたものが多い一方、日常生活で使用する英語はアメリカ英語の影響を受けたものが多くなっています。

映画や音楽をはじめとした、エンターテイメントやポップなどの文化は、アメリカで発祥して世界へ発信されるものが多くなりました。その結果、アメリカのポップカルチャーから影響を受けた世界中の人々が、アメリカ英語の表現や言葉を取り入れるようになり、アメリカ英語が世界の共通語として広まったと言われています。近年のインターネットの普及もこれを後押ししました。

 

現在でも若い世代を中心にアメリカ英語をベースにしたスラングや表現が生まれています。

 

日本での英語教育はどっち?

日本の英語教育では、「アメリカ英語」をベースにして英語を教えています。ただし、英語を話せる講師として採用するALT講師は、各国から募集しています。その結果ALT講師が話す英語がイギリス英語やその他の国の英語であることがあり、実際に学んでいる英語と発音やつづりなどに差異が出てしまうことがあります。

また、アメリカ英語をベースとしながらも一部ではイギリス英語との混濁も発生しています。たとえば“consumer”という単語を日本語風にいうと「コンシューマー」ですが、これはイギリス英語寄りの発音です。厚生労働省の英語表記である“Ministry of Health, Labour and Welfare”は、イギリス英語のつづりであるLabourを使っています。

 

以上のことから、日本の英語教育においてはアメリカ英語をベースにしているものの、一部ではイギリス英語も入っているということになります。

 

お互いの英語は通じるの?

イギリスでアメリカ英語を使う、またはアメリカでイギリス英語を使っても、通じないことはありません。とくに近年ではアメリカのポップカルチャーが台頭していることで、イギリスの若年層にもアメリカ英語は浸透しています。

 

ただし、お互いの言語に誇りを持っています。イギリス人に対してアメリカ英語を使うと「それはアメリカ英語の表現だよ」と釘を刺されてしまうこともあるかもしれません。

 

習得はどっちの方が簡単?

イギリス英語、アメリカ英語はどちらも「英語」です。難易度に差はありません。どちらを習得するかは、将来性や用途などを重視し、適切な方を選ぶのがおすすめです。

 

  • アメリカ英語が向いている…アメリカの企業と取引がある、アメリカの企業で働いている、アメリカの文化が好き、世界中のたくさんの人と話せるようになりたいなど
  • イギリス英語が向いている…イギリスの企業またはイギリス英語を話す国の企業と取引がある、イギリスの企業またはイギリス英語を使う企業で働いている、国際会議など国際的な公の場で活躍したい、文法や発音などがきちんとした英語を学びたい など

 

実は英語には他の国のなまりもある!

最初に述べた通り、英語は話されている国や地域によって発音やアクセントが異なる、いわゆる「なまり」があります。ほかの国の英語のなまりについてまとめました。

 

  • オーストラリア…ロンドンの下町イギリス南部のなまりアイルランドの英語がベース。「a/ei」が「アイ」に近い発音、「i」が「oi」に近い発音、語尾のgは発音しない、単語が省略され語尾が「イー」になる
  • 南アフリカ…イギリス英語がベースで、オランダ語やアフリカーンス語の影響を受けている。母音を口腔内の前の方で発音する、同じ言葉を二つ続けて強調する、独特の英語表現がある
  • シンガポール…マレー語、中国語、タミル語の影響を受けた英語(シングリッシュ)。文末に「lah」を付ける、質問は通常の文章の末尾に「hah」や「mah」をつける、主語やbe動詞を省く、単語を短く発音する、thの発音がtやdになる

 

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イギリス英語とアメリカ英語の違いや特徴について解説しました。英語は言語のため、イギリスやアメリカだけでなく、そのほかの国でも影響を受けながら独特の言語として発展しています。

 

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