日本ではメートル、グラムでも、海外ではヤードやフィート、ポンドなど、同じものを測るときに異なる単位を使用します。また、英語のmillionやthousandなど大きなものの単位は、日本の千や万と数え方が異なり覚えにくい、という方も多いですよね。
この記事では、世界で異なる単位や世界共通の単位であるSI単位、さらに英語の大きな数の数え方とよく似たSI接頭語、さらに日本と海外のサイズの違いなど、単位に関する知識をご紹介します。
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距離、重さ、容量など、私たちが日常生活でものを測るときや目安をするときには、単位を使用します。距離でも「メートル」と「マイル」など、世界各国で使用されている単位は異なります。そのため「1マイルは何メートル?」と単位に関して困った思いをしたことがある人も多いでしょう。
近年グローバル化が進み、世界中のさまざまなものが統一されるようになりました。単位も世界各国で同じ物差しの基準が採用されています。単位の世界基準が生まれた背景をまずは見てみましょう。
もともと世界中で国や地域によって異なる単位が使用されてきました。特に顕著なのが日本などで使用されている「メートル法」とアメリカなどで使用されている「ヤード・ポンド法」が混在していることです。
ひとつのものを測るときに、異なる単位が混在することで以下のような不具合や事故も発生しています。
このような不具合や事故を防ぐのも、世界で単位を統一するきっかけとなりました。
どの国でも同じ単位でものを測れるようになった背景にあるのが、国際的に使用されている計測単位基準の「SI単位」です。まず18世紀末に「世界の誰でも同じ単位を使用できるようにしよう」との機運が高まり、1875年に「メートル条約」が採択、さらに1960年のパリでの第11回国際度量衡総会にて、SI単位が「単一の実用的な単位」として採択されました。
SI単位で定められている7つの「SI基本単位」について順に解説していきます。
メートル(m)は1799年に誕生した長さや距離の単位です。「子午線の長さを測った1/4000万=1メートル」と定められました。
海外の別の距離単位には、「ヤード・ポンド法」の単位であるインチ(in)、フィート(ft)、ヤード(yd)などがあります。1メートル=39.370インチ、3.2808フィート、1.0936ヤードです。これらの単位は、フィート=feet(足)など、人体を起源としています。
日本では明治18年に採用されてから現在まで一般的にメートル法を使用していますが、古来は中国由来の「尺貫法」を採用していました。距離単位として寸、尺、間、里などがあります。1メートル= 33尺、3.3曲尺です。尺は手で長さを計るときに手のひらを広げた状態での親指から中指までの長さが由来で、こちらも人体を起源としています。
重さの単位であるグラム(g)の起源は「最大密度にある蒸留水1ミリリットルの質量」が1キログラムと定義されたことから、1キログラムの1000分の1の質量の単位として定義されました。
海外の別の重量単位には、「ヤード・ポンド法」のオンス(oz)、ポンド(lb)などがあります。オンスは液体の体積や力の質量の単位として使用され、1キログラム=35.274オンスです。その他の質量の単位として使用されるポンドは、1キログラム=2.2046ポンドです。
日本古来の「尺貫法」の質量の単位には、匁(もんめ)、斤、貫があります。1キログラム=266.67匁、1.6667斤、 0.26667貫に相当します。
1秒(second)は「セシウム133原子が電磁波を約92億回放射する時間間隔」と定義されています。かつては1年や1日が時間の長さの基準でしたが、微妙に変動することから秒を基準とした時間の単位が採用されました。
1日を24時間に分けたのはエジプト人です。以前の古代メソポタミアでは1年間に月の満ち欠けが12回繰り返すことから、1日を12に分けていました。エジプト人はまず1日を昼と夜に分け、それぞれを12に分けたことで1日を24時間としました。
アンペアの起こりと、他の電気系で国際単位として認められている身近なものを紹介します。
アンペア(A)とは、電気が流れる量を表す電流の単位です。「電気素量 e を単位 C(A s に等しい)で表したときに、その数値を「1.602176634×10−19」と定義しています。よって1アンペア=1秒間に電気素量の 1/(1.602176634×10−19) 倍(= 約6.24150907446×1018倍)の電荷が流れる電流を表します。
電磁気学が発展した当時は「真空中に1センチメートルの間隔で同じ大きさの電流が流れているとき、両者の間に働く力が1センチメートルにつき2ダインであるときの電流」と定義され、「電磁単位」として使用されていました。現在この定義はアンペアとは異なる「アブアンペア」の単位として使用されています。
アンペア以外で使用されているほかの電気系の単位には、身近なものに電力や効率を表すワット、電圧や電位を表すボルト、磁束密度を表すテスラなどがあります。
ケルビン(K)は、熱量額温度の単位です。絶対温度とも呼ばれていて絶対零度は0ケルビンになります。1848年、ケルビン卿によって絶対零度の目盛りを0点とし、温度間隔はセルシウス度(摂氏)と同じとする温度目盛りの必要性が説かれたことで誕生しました。
ケルビンは「ボルツマン定数 k を単位 J K−1(kg m2 s−2 K−1 に等しい)で表したときに、その数値を 1.380649×10−23 」と定義しています。
ケルビン以外の温度の単位には、セルシウス度(℃、摂氏)とファーレンハイト度(℉、華氏)があります。セルシウス度はケルビンと大きさが等しく、ケルビン=セルシウス度で表せます。
ファーレンハイト度は1度の温度間隔がケルビンの1.8分の1です。
モル(mol)とは物質量の単位で、「1 モル=厳密に 6.02214076×1023 の要素粒子を含む」と定義されています。原子、分子、イオン、電子、その他の粒子、あるいは粒子の集合体の質量を表すときの単位として使用されています。
モルは「全ての物質は分子よりできている」との考えをもとに、その物質の分子量の数字にグラムをつけた質量に含まれる物質量を1モルとしたのがはじまりです。その後イオン結合や金属結合など分子と呼べない存在があることが分かり、物質を表す化学式で示される元素の原子量の和(化学式量)に、グラムを付けた質量が1モルとされました。
カンデラ(cd)とは光度(点状の光源から特定の方向へ放射される単位立体角あたりの光の明るさ)の強さを表す単位です。「ルクス×距離2」で求められます。英語のろうそくのを表す「キャンドル」の語源となった、「獣脂蝋燭」という意味のラテン語が名称の由来となっています。
ほかに光の強さを表す単位として、光束の単位であるルーメン(lm)、照度の単位であるルクス(lx)があります。ルーメンは光源からの光が、照射対象の床や壁に当たった明るさ、ルクスは光源から発する光そのものをそれぞれ数値化した違いがあります。
SI基本単位の組み合わせからなる単位を「組立単位」と呼びます。代表的なものには、面積(平方メートル)、体積(立方メートル)、速さ(毎秒メートル)などがあります。また、SI単位ではありませんが、リットル、トン、ヘクタール、分、時、日などの併用が認められている単位も存在しています。
SI接頭語とは、単位と組み合わせて使用する倍量や分量を表す記号です。10倍、100倍、1000倍…、または1/10、1/100、1/1000…と10の乗数で区切られている特徴があります。
代表的なSI単位と使われ方をまとめました。
SDカードなどの容量としてよく目にする、略して書かれることが多い
小さい数を表す、算数の「デシリットル」として習う
millionやthousandなど、単位の大きい英語の数字の単語学習でつまずいてしまう、という方も多いですよね。実はSI接頭語と区切り方が非常に似ています。
また、野球などで目にすることのある「〇割〇分〇厘」など、和名が知られているものもあります。
なお英語の数字単位のマイナスはプラスの単位に「th」をつけるという特徴もあります。
オンラインで海外製の服や靴を購入できるようになりました。ところが、日本と海外では服や靴のサイズ表記が異なります。変換表などで確認しないと、ふだんの自分のサイズに合う商品選びができませんよね。各国の代表的なサイズの変換表を まとめました。
なお、サイズ表記上は同じものでも海外の洋服は胸元のゆとりや腕の長さなどが異なります。できれば試着をしてからの購入がおすすめです。
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