海外旅行の際にはもちろん、ワンランク上のレストランで食事をするときにも洋食のテーブルマナーが求められます。洋食の食事マナーは日本の食事マナーと異なるものも多く、「正しい食事マナーが分からない」「マナーが気になって食事に集中できない」といった方も多いかもしれません。今回の記事では、洋食の食事マナーの基本やナプキンの使い方について解説します。
洋食のマナーは難しい、と感じる人も多いかもしれません。私たち日本人としても、日本の食事マナーは存在していますが、洋食の食事マナーは日常生活ではあまり使われていないためです。ただし、ワンランク上のレストランや海外へ行く際には、洋食の食事マナーについて事前に学んでおく必要があります。そもそもマナーは、「周辺の人に不快感を与えない」ことを目的に、スマートかつ楽しく食事をするために存在しているからです。
洋食のマナーは何となく知っているものがあるものの、正しいものはわからないという人も多いでしょう。そのため、洋食のマナーに難しさを感じる理由となっている可能性があります。結論から言えば、洋食の食事マナーは覚えてしまえばまったく難しくはありません。覚えてしまえば、私たち日本人が普段から当たり前に実践しているマナーと同じように使うことができるでしょう。
洋食のマナーは、国によって同じマナーでも違う部分が存在する場合があります。たとえば食事後のナイフとフォークの置き方には日本式、フランス式、イギリス式があります。基本的なマナーを学んだあとに、それぞれ国によって異なるマナーも一緒に覚えておくとさらに安心です。
洋食の食事マナーに関連し、ナプキンの使い方にも正しいマナーがあります。ナプキンはもともと食事にともなう手や口元の汚れを拭くために用意されたものです。まず食事では 必ずナプキンを使うようにしましょう。もしもナプキンを使わず自分のハンカチやタオルで手や口を拭くと「店側が用意したナプキンは使う気になれない」という気持ちの表れとなり、失礼な行為となるため厳禁です。
ナプキンを広げるベストなタイミングは、ドリンクまたは最初の料理が運ばれた時です。ナプキンを二つ折りにして、折り目を手前にして膝の上に乗せましょう。
口元や指先が汚れた際は、ナプキンの内側の面で拭きます。ナプキンの汚れが自分の服に移る心配がないことに加えて、周囲の人に汚れた部分を見せないという配慮もできます。
席を立つ場合のナプキンのマナーは、中座する場合と帰る場合で異なります。ただし、基本的に洋食の食事マナーでは中座はマナー違反です。何らかの理由で、やむをえない場合のみ中座するようにしましょう。
中座するときには、ナプキンを軽くたたんで、椅子の上に置くか椅子の背にかけておきましょう。店側の人に「戻ってきます」という意思表示ができます。帰るときにはナプキンの端をずらして軽くたたんで、テーブルの左側に置きます。
ナプキンをたたむときには、丁寧に、きれいにたたむのは厳禁です。きれいに畳んでしまうと「この店や料理が気に入らなかった」という表現となってしまいます。逆に軽くたたむことで「ナプキンをたたむのを忘れるくらい料理がおいしかった、すばらしいサービスだった」という意思表示となりますので、軽くたたむにとどめましょう。
次に、基本的な洋食の食事マナーを紹介します。まずは基本的な部分をおさえておけば問題はありません。ぜひ海外での食事やワンランク上のレストランでの食事に活用してください。
洋食の基本的なマナーに、「食事中は音を立てない」というものがあります。たとえばフォークやナイフを食器に当ててカチャカチャと音を立てる、スープをすする、などの音を立てるのは厳禁です。特に日本の箸と比較すると金属製のナイフやフォークは音が出やすいため、気を付けましょう。
食事中におしゃべりをするのはOKですが、話し声が大きくなり過ぎないように周りに配慮することも重要です。
ナイフとフォークはお皿の再度に置かれたものの外側から使っていきます。万が一、間違って使ったとしてもお店のスタッフが新しいものを持ってきてくれます。慌てずにそのまま使ってしまって問題ありません。
ナイフは右手、フォークは左手で使用します。肘から先を使って食事をしましょう。なお聞き手が左手でもナイフは右手、フォークは左手で使用するのがマナーです。左利きの方で、どうしても利き手と逆の手を使用するのが難しいという方は、あらかじめ店側に伝えておくことで右と左を逆に配置してもらえます。
また、ナイフやフォークの先端を人に向けるのは「刃物を向ける」行為となり、失礼にあたります。カトラリーを持ったまま身振り手振りでおしゃべりはしないようにしましょう。
左手にフォークを持ったまま、右手でグラスを持つのも厳禁です。飲み物と一緒に料理を楽しむことは問題ありませんが、食べる動作と飲む動作を明確に分けることが正しいマナーとされています。フォークやナイフを置いてから、グラスを持つようにしましょう。食事の途中でナイフやフォークを置くときには、ナイフの刃を内向きに、フォークの先を下向きにして、皿の上に「ハ」の字型となるように置きます。
和食では食器を持ち上げて食べるのが基本ですが、洋食では逆に食器を置いたまま食べるのが基本です。ただし、スプーンでスープがすくいにくい場合には例外的に食器の片側を持ち上げてすくうのは問題ありません。その際にも、完全に食器を持ち上げるのではなく皿の手前を少し持ち上げるのにとどめましょう。
フォークやナイフ、ナプキンなどの物を落とした際は自分で拾わないようにしましょう。同席者に一声かけてから、お店のスタッフが拾って交換してくれるまで待ちます。もし、店員が気づいていない場合は黙って手をあげるか、アイコンタクトで呼びます。「すみません」と声を出して呼ぶのは厳禁です。
魚料理や肉料理など料理は基本的に左側から食べるようにしましょう。右側から食べるとフォークがクロスしてしまい、ソースがこぼれるなど料理が美しく見えないためです。ただし、左利きの方がナイフとフォークを持ち換えて食べている場合は、右から食べても問題ありません。
洋食ではいくつか食事マナーで注意すべきポイントがあります。注意点を順に解説しますので、確認の上でマナーを守れるようにしましょう。
洋食の食事マナーは、食事中の作法だけではありません。入店から着席までのマナーも決まっているのでおさえておきましょう。
まず入店したら、お店のウェイターなどのスタッフが案内するまで勝手に座らないように、指示に従うようにしましょう。目上の方や女性と一緒に入店する場合は、男性はエスコートをします。目上の方や女性に先に入店してもらい、その後ろを着いて行くようにしましょう。
大きい荷物がある場合はクロークへ預けます。預ける荷物は両手で持って渡すようにしましょう。
男性と女性のペアで食事をするときには、基本的に女性が上座に座ります。ただし、下座の方が夜景が見やすい、ゆったり座れる、といった条件があれば逆にするなど、臨機応変に対応して問題ありません。
着席は椅子の左側から行います。なお椅子から立つときも左側から出入りするようにしましょう。お店のスタッフが引いた椅子が、膝裏に触れるあたりで腰をおろします。椅子には深く腰掛けて、体とテーブルの間に握りこぶしふたつ分くらいの間が空くように座りましょう。
バッグや手荷物は、お店のスタッフの邪魔にならないように左側の足元に置きましょう。ポシェットなどの小さなバッグなら、椅子の背もたれや体の間、ひじ掛けがあるなら脇に置きます。
洋食の食事マナーでは、お互いの料理をシェアすることは厳禁です。取り分ける動作も皿の上の見た目も美しく見えないため、自分の料理を分けて相手のお皿に置くことはやめましょう。また、お皿ごと交換するのも「料理が口に合わないから交換している」という意思表示となってしまうため、避けるようにしましょう。口に合わないから交換しているように見えてしまうため、いけません。
出てきた料理にナイフを入れず、そのままかぶりつくのは品がないとみなされてしまいます。肉料理や魚料理のほか、オードブルも一口サイズのもの以外は一口大へナイフで切り分けてから食べるようにしましょう。
パンもそのままかぶりつくのではなく、パンかごの上で一口大にちぎってから口に運びます。パンかごがない場合は、お皿の端でちぎりましょう。ただし、パンをあらかじめ一口大にちぎっておいて置いたり、ナイフで切ったりするのはマナー違反となります。バターやオリーブオイルをつけて食べるときにも、一口大にちぎります。
なお、パンをちぎったさいに出るパンくずはスタッフの方が片づけてくれるため、自分で集めたり片づけたりする必要はありません。
最初のドリンクが運ばれてきたら、乾杯をしますがカジュアルな飲み会とはマナーが異なるため、気を付けましょう。まず乾杯ではグラス同士をぶつけません。グラスの柄を持って、胸の高さまで上げて相手と目を合わせて乾杯とします。
乾杯したあとに、一気に飲み干すのは厳禁です。一口飲み、あとは食事のときや歓談のときに同じく一口ずつ飲むようにしましょう。
レストランによっては、求められるドレスコード(服装のマナー)が異なります。事前にお店で求められているドレスコードを調べておき、ふさわしい服装で来店するようにしましょう。お店のホームページなどで、具体的なドレスコードを指定されていることが多いため参考にしましょう。レストランの格式の高さと、フォーマル寄りのドレスコードは比例する傾向にあります。
万が一「スマートカジュアル」などのドレスコードが指定されていた場合、以下のポイントをおさえて服装を選びましょう。
洋食の食事マナーについて紹介しました。洋食の食事マナーをきちんと覚えることで、ワンランク上のレストランや外国へ行ったときはもちろん、日本で外国の方と一緒にレストランで食事を楽しむときにも活用できます。
外国の方とレストランで食事をしているとき、料理だけでなく会話を楽しむこともあるでしょう。その際に英語で話すことが出来ればより良い時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
プリンス英米学院では、ネイティブ講師とバイリンガル講師のダブルサポート体制でレッスンを行っています。ネイティブ講師から生きた英語を学べるのはもちろん、バイリンガル講師が英語初心者の方もしっかりサポートを行います。洋食の食事マナーとともに、より料理を楽しめる生きた英語をぜひ身につけてみませんか。
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