全国学力テスト 英語「話す」の正答率3割

2019/08/7

文科省が7月31日、4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力調査)の結果を公表しました。
英語の全国の平均正答率は「読む」が56.2%、「聞く」が68.3%、「書く」が46.4%、「話す」が30.8%。「読む」「聞く」の問題に比べ、発信力が問われる「書く」「話す」の問題の正答率の低さが目立ちました。
「書く」問題では、与えられた情報(以下①、②,③)に基づいて、ある女性について説明する英文を書く問題が出題されました。
1 出身Australia(正解例 She is from Australia.)   正答率54.3%
2 住んでいる場所Rome(正解例 She lives in Rome.) 正答率33.8%
3 ペットの有無(正解例 She doesn’t have any pets.) 正答率38.3%
これらの正答率の低さから、人称や時制、動詞や前置詞などの文法の知識を、実際のコミュニケーションの場面で活用することに課題があることが明らかになりました。
また、学校を表す2つのピクトグラム(案内用図記号)の案を比較して、どちらがよいかの理由とともに25語以上の英語で意見を書く問題の正答率は1.9%でした。この問題は英語の表現の正確さについて、主語や動詞等の主要語の欠落や文構造の誤りなどでコミュニケーションに支障をきたすような語や文法事項の誤りがない英語で書かれていることが採点の視点とされましたが、学習した語意や文法事項を活用して自分の意見を書くことに課題があることがわかりました。
また、「話す」についての問題では、二人の登場人物の会話を聞き、その内容を踏まえて会話が続くように20秒以内で質問をする問題が出題されましたが、正しい英語で答えられた生徒は10.5%にとどまり、話されている内容を聞き取りながら、即興で考え、タイミング良く話すことが苦手な生徒が多いことがわかりました。「話すこと」に関して文科省は全体的に課題が多いとして危機感を抱いてます。

今回の結果を受けて文科省は(今後3年を通して)以下の指導改善案を発表しています。
1)新学習指導要領(平成30年度から移行期間開始)に示した取組を着実に実施する。
・一文一文を聞き取る・読み取るだけでなく、目的・場面・状況等に応じて聞く・読む言語活動を充実させる
・文法事項等を言語活動の中で理解し定着させる(和文に対応した穴埋めや語順整理だけではなく)。
・即興のやり取りをはじめとして、話すこと・書くことの発信の言語活動を充実させる。
2)生徒の英語学習の意欲を高める

【全国学力・学習状況調査の結果】
www.nier.go.jp/19chousakekkahoukoku/19summary.pdf

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